ヴィレッジれんの愛すべき人々

京都府亀岡市にある就労支援・生活訓練施設「ヴィレッジれん」の日々。

れんの二大巨匠、OさんとKさん。アートって・・・

お久しぶりです。

個人的な理由で更新が滞っております。

 

今日は知られざる巨匠二人を紹介しましょう!

 

Oさん。

背が高い好青年?です。

れんに来てから絵を描くようになり

最近では精神の安定のために自宅でも絵を描かれています。

 

「アートは薬よりも効く」とはどこかで聞いた言葉ですが

それを自ら実践しておられます。

 

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どうです、すごいでしょう!

 

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最近の作品。

 

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繊細なタッチも。

 

独特な色使い、リズム感。

彼はどこかで美術を専門に学んだわけではありません。

なのにこの構成力!

 

そして彼はれんのメンバーさんの中では珍しい、

抽象画を描くタイプです。

 

初期の頃は想いをぶつけるような、

辛い感じが伝わってくるような絵も多くありました。

でも最近は楽しさがダイレクトに見えるようになって来ています。

セラピーとしてのアートを、ご自身でとてもうまく使えているケースではないでしょうか!

 

彼にはいつかどでかい作品を描いてもらいたいと

密かに美術スタッフで目論んでおります。

 

 

次に紹介するのは不動の仏、Kさんです。

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Kさんはもともとイラストも勉強されていて、

「絵を描いている時がもっとも幸せ」という

生まれながらの絵描き気質の方です。

 

Kさんが来た時、美術スタッフは期待にざわつく心を抑え切れませんでした!

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なんたる繊細なタッチ!

これ、実物みないとわからないんですが、

髪の毛より細いタッチの丁寧なハッチングを重ねて描かれています。

実はわたくし、初めてみたとき鳥肌たちました。

 

「すげえの来た!」

 

そんなKさんは描くのも話すのもとてもゆっくりです。

こちらまで穏やかになります。

 

ちなみにKさんといる時はよく散歩をしています。

耳がよく聞こえないので、スタッフは自作のメガホンを持って付き添っています。

田園風景の中に不思議なおじさんと

メガホン持ったおばちゃんがいたらそれは私だと思ってください。

結構シュールな光景です。

 

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こんなイラストや

 

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こんなユニークな絵も

 

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一度だけ漫画を描いてくれました!

でも「難しかった」と言って、もう描いてくれません。

 

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そんなKさんを描く私。

一応私も個人的に絵を描いています。

 

いつも個性的で表現豊かなメンバーさんの絵をみては触発されています!

 

やっぱりアートって

インテリを気取ろうと思えば難しいと思いますけど

ただ単に喜びなんです。

嬉しい、悲しい、辛い、楽しい→描く→伝わる→嬉しい

伝わると嬉しい!

そして言葉を介せず伝えられるので

国籍、老若男女、立場、関係なく伝えられるし

言葉の表現が苦手な人でもできます。

 

たまたま私が絵に特化しているので

ここでは絵の話が多いですが、

この間開催したコンサートにしても

音楽や詩であったり、演じることであったり、何か表現する(出す)ことがいいんだろうなと思います。

出さないと病気になっちゃいますからね。

 

ただ、入れないと出ないですから。

 

れんでメンバーさんやスタッフと触れ合って

いろんな経験をしてどんどん豊かになって

それでいてどんどん表現していってもらいたいと思います!